Jan 21, 2012

映画『ヒミズ』

先日、今とても話題になってる「ヒミズ」を見に行った。

映画『ヒミズ』予告編


最後のエンドロールで、

誰一人も立ち上がらず、最後まで見ていた。


それくらい、とにかく何かすごいものを感じる映画だった。



すごくイライラして、

笑えて、

幸せな気分になって、

悲しくなって、

悔しくなって。


その中でも

イライラはすごかった。


7割方イライラしてた。


演技、音楽、映像。

自分にとっては全てが不協和音みたいに感じられて。


とにかく、どのシーンにおいても

多分、ひとつも自分の頭の中では想像できないシーンだった。


体全体が拒絶反応を起こしてた。


だけど、不思議とどんどん物語の中に入り込んで行って

終わった後の喪失感みたいなものは想像以上だった。


喪失感じゃないか。


表現できない。



地響きのような迫り来る低音のあとの

急な沈黙。


何度か使用される、

不気味な音楽と、場違いならぬ音違いな絵。


心の中に手を入れてかき混ぜられるような

そんな感じだった。



なぜか自転車で帰る道中で

涙があふれた。


すごかった。


なんとなく、色んな、強い『愛』を表現してるんじゃないかと思う。


そう思ったのは、

「自分をもっと大切にしないといけない」と、

見終わった後に感じたから。



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そいうえば、最近少しイイことがあった。


先日会社で、ふと社長が


「初音ミクのGoogleのCM、めっちゃ良くない?」


と、言ってきたこと。
Google Chrome:Hatsune Miku(初音ミク)


この映像は、今までで一番「作りたい!!」と思った映像だった。

たった1分の映像だけど、

音楽、言葉、人との繋がり、感情。

すべてががっちりと絡まってて、

歌詞と映像と音楽のタイミングがとても気持ちよくて。


最後のChromeマークからあふれるミニアイコンの中の

初音ミクのウィンクや、

ロゴにミニアイコンが吸い込まれるのと音とのタイミング。


映像の細部にわたって制作者のこだわりが

感じられてて。


他の、ジャスティン・ビーバーとかのバージョンとは

別格だと思った。


色んな創作者が初音ミクを中心に繋がって

ひとつのコミュニティを作って、

何千、何億もの人を集わせる。


そんな、自分が大好きで

「作りたい」と思った映像を

会社の社長が気に入ることほど、

嬉しいことは無い、と。



"Tell Your World" / livetune feat. 初音ミク
作詞・作曲: kz

 ふと口ずさんだフレーズを掴まえて 
 胸に秘めた言葉乗せ空に解き放つの
 
 君に伝えたいことが
 君に届けたいことが 
 たくさんの点は線になって
 全て繋げてく どこにだって

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